ほくろ
嵐に立ち向かった男
医学を志した男が、やがて「ほくろ先生」と
慕われるようになるまでを描いた感動の物語。
明治維新の頃、右の鼻脇に小豆大の黒いほくろのある平太は、行く先々で悪さを重ねていたが、村人に捕まり、木の根元に縄でくくり付けられてしまった。そんな平太を助けてくれた侍が一人いた。後にその侍が近藤勇であったことを知る平太。近藤の死に直面し、命の尊さを知った平太は「嵐に向かって立てるか!」という彼の言葉を胸に、医学を志すようになる。武士への憧れから、気持ちが動き、小児科医への道を選んだ平太が「ほくろ先生」と慕われるようになるまでを描いた感動作。