【文庫】極道記者
スポーツ紙の競馬担当記者松崎の賭博シーンが伝説に。
井崎脩五郎絶賛のギャンブル小説。
この勝負で負けたら、俺は競馬をやめるんだろうか。やめるもんか。自分の好きな道で精一杯やってゆくよ。それで駄目でも自分が納得できれば、しあわせよ。極道ってのは、何もヤクザに限ったことじゃないんだ。悪いか結果はともかく、真っすぐその道を進んでいくのも、極道なんじゃねえかな──東洋スポーツの競馬担当記者・松崎は一瞬のレースに血を滾らせ、すべてを燃焼させるのだった。
※本書は1996年12月に徳間書店より刊行された『極道記者』を定本としました。