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ホンダス
ぼくのホンダス日記
自分の原稿と格闘し、晴れて本が出版されるまで、どんな思いやドラマがあったのか──。
喜びと苦しみの日々をドキュメンタリータッチで綴った全7章!!
これを読めば「ホンダス」の全容がわかります!
「ぼくのホンダス日記」は弊社発行隔月紙「文芸社通信」に掲載されたものです。
 其の七、本も歩けば友に当たる 篇
 本が完成したので早速友人知人にも配った。その時のリアクションは予想以上だった。特に、小学校時代の友人で今は年賀状でしかやり取りしていない人が驚いて二十年ぶりに電話をかけてきたのにはこちらが驚いてしまった。そうか、本を出版するというのはそんなに凄いことなんだと今更ながら思った。「どうしてこういうことになったのか、ぜひ聞きたい」と言ってくる人までいてちょっと楽しかった。
 本の感想を聞くのは「最後の審判」が下されるようで正直少し怖かった。自分の頭の中身が見られるようで恥ずかしくもあった。だが、おかげさまで悪評は聞かれなかった。それどころか、皆一様に「読みやすい」、「わかりやすい」と言ってくれた。あるまじめな会社員は「凡手の人生論よりも遥かに刺激的でありました」と絶賛してくれ、「いまどき」の二十歳の女の子までもが「すんごく面白かった。いま友達にも貸してる」と言ってきた。ほっとした。
 私はまだ31歳だ。こんな若造が「本を出版する」なんて、大それたことをしたと母などは言う。確かにその通りかもしれない。もっと年を重ねれば、より深みのある作品が出来るかもしれない。しかし、「書きたい」という衝動に駆られた若造は我慢できずに突っ走ってしまった。これを「若気の至り」というのだろうか。でもまあいい、「本を出版する」という大袈裟に言えば「大事業」を成し遂げたことで大いに自信がついたことは確かなのだから。
 この一年間にわたる「ホンダス生活」で、私はひとまわり大きくなれたような気がする。この先いろいろなことで挫折することがあるだろう。そんな時は、この本を見つめて励みとすることにしよう。
 いい本ができた。本当にいい本が。文芸社さん、そして読んでくれた皆さん、どうもありがとう。
遠藤 健
 作家プロフィール
明星大学理工学部物理学科を卒業後、銀行系コンピュータソフトウェア会社に入社。思うところがあって1年で退社し、駒沢大学仏教学部仏教学科へ再入学。新聞配達で食いつなぎながら5年間学問に励み、大学院まで進むが、修士課程わずか1年で中退し、出家もせずに社会に復帰。結局、平凡な日常生活に回帰した。だが、この課程のどこにも後悔の念はない。ローンを組んでホンダスを完遂。
昭和45年3月生れ。
血液型O型。
身長187cm。
お笑い好き。
 ぼくのホンダス日記
■其の壱、
僕をおだてりゃ本を書く 篇

■其の弐、
ヒントは「メル友」から
気まぐれに 篇

■其の参、
キビシイ添削は愛のムチ 篇

■其の四、
ラストスパートで
ランナーズ・ハイ 篇

■其の五、
最初の読者は
やっぱりあの人 篇

■其の六、
解き放たれた僕の分身、
あるいは書店の不審者 篇

■其の七、
本も歩けば友に当たる 篇
輪廻転生否定論
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