それぞれの出版体験

Road to publishing

溢れ出る児童への深い愛情を本にしました

中村 つや子さん

夫が二冊出版しており、周りに自費出版をしている友達も多かったことから、いつか自分も本を出したいと考えていた中村つや子さん。2013年9月、『るすばん先生はたいへんです 都道府県名おぼえ歌』を出版した。
最初は思うように書き進まなかったが、編集者の「自分の体験をもとに思うままに書けばいい」という言葉に背中を押され、小学校教師時代のかけがえのない思い出をもとに、子どもの指導について書くことにしたという。
執筆作業は、編集者らからアドバイスを受けながら進めた。「いつも客観的な意見をくれて、まるで伴走者のように隣で励ましてくれたんです。そして、物事の光と影の部分を見つめてみることで、人間の像に深み・リアリティを持たせる表現ができました」こうして、自作の「都道府県名おぼえ歌」を中心に、子どもたちには毎日楽しく学校に来てほしいと願うベテラン先生の、子どもたちとの交流・奮闘の様子が生き生きと描かれた作品が完成した。 執筆作業は楽しいより苦しいことの方が多かったそうだが、出版された時の喜びは何にも代えられないという。本を読んだ孫娘にも「おばあちゃんがんばったね!」と声をかけてもらったと、達成感に満ち溢れた表情で話してくれた。
つや子さんの中から溢れ出るものは、児童への深い愛情だった。「私の本は先生方や親御さんに読んでもらいたいです。子どもは授業が面白くなると、自然に勉強も面白くなります。毎日楽しく学校に来てもらうために、私自身が一生懸命考えた教え方を伝えていきたいです」
創作意欲もどんどん膨らみ、現在は、二冊目を執筆中。教師時代、子どもと一緒に編んだ「文集」をもとに、書き進めている。

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