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それぞれの出版体験

書き手にとっての『本の力』

松下 裕子さん

『明るい光のさすほうへ 乳ガンが教えてくれたこと』を出版した松下裕子さん。
乳がんと告知されてから、何を感じたのかを素直につづった闘病記です。

今回の出版について、松下さんよりコメントをお寄せいただきました。

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私が文章を書くきっかけとなったのは、「乳がんの闘病」という大きな試練でした(43歳でした)。
抗がん剤治療から始まった日々の体調の変化を記録に残そうと便箋につづり続けていると、気持ちの揺れ動きにも自然と向き合うこととなりました。

8か月の治療が順調に進み、経過観察となったその日から「再発への恐怖心」が私の心を暗闇へと引きずり込んで行き、闘病中よりも、不安な日々を過ごしていました。
こわばった表情を崩さない私を見ていた夫が「その気持ちを全て原稿用紙にぶつけてごらん。」と小さな声で言ってくれたのを、今でも忘れません。
夫の一言に背中を押された形で闘病中の日記を読み返しながら、原稿用紙に気持ちをつづるうちに、抱えていた「再発への恐怖」が姿を消して、不思議なほど穏やかな気持ちになって行きました。

「書く」ことによって気持ちの整理がつき、その時の自分を冷静に見つめることができたのです。これが私にとって大きな一歩ともなりました。

「自分と向き合う」という作業が「出版」という夢の様な形へと姿を変えたと同時に私の世界も大きく広がりを見せ始めました。
講演会やラジオ出演をさせて頂き、治療の様子や患者としての思いなどをお話することが出来ています。

そして多くの出会いが私を待っていてくれました。これこそが、人生の宝物だと言えるでしょう。

一介の主婦が「出版」を通して少しではありますが社会に向けて貢献し、発信できるという観点からも「本」は書き手にとっても大きな力を持っています。

「笑顔でいること」が、出会って下さる皆様へのご恩返しだと信じて、日々過ごしております。
心からありがとうございます。
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自分と向き合い執筆することによって、気持ちの変化、しかも穏やかな気持ちになられた松下さん。
常に前向きに生きている松下さんにパワーをいただき、「笑顔」の大切さを、あらためて教えていただきました。
ありがとうございます。

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