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出版体験談
伝えたい想いがあれば原稿は書けます。
まったくゼロからスタートした個性豊かな著者たちのリアルな出版体験談。
書くこと、本を出すことのヒントにしてください。

2011/6/16 文芸社サロン
大西規子 さん
『自己表現の場と機会』

 絵本2冊を出版した大西規子さんは、日頃感じていること、子供のおしゃべりや遊ぶ様子をカメラでシャッターを押すように書き言葉に置き換えることを習慣にしていました。しかし、出版を考えていたジャンルが絵本なのに絵が描けないという問題を抱えていました。が、これは出版社に紹介されたイラストレーターにお願いすることですぐに解決できます。
 大西さんは、常に「自分が何を伝えたいか」を考えながら執筆します。「筆箱を見ると、その子の学習意欲がわかる」という教師の言葉にひじょうに納得できるものを感じていた大西さんは「片付ける能力は子供のもう1つの学力である」と考えており、絵本『おうちがごみやしきにへんしん』では、「子供に直接“勉強しろ”と言うより、部屋を整理整頓した方が自然に勉強の意欲が湧いてくる」という思い、そして子供自身にもそれに気づいてほしいという気持ちが表現されています。
 また、いまの義務教育では“誕生”については学習の機会があっても、“死”についてはほとんどないという実態から、常々「子供たちに“生と死”の学習をしてもらい、生きる意味を生涯問い続けてもらいたい」という願いを、絵本『ありがとう さようなら ベス』に込めています。
 出版後は、未知の方や遠く離れた方々からも感想が届いたりしたことで、思いを伝えることができたことを実感します。また、絵本は子供だけではなく世代を超えて大人にも手軽に読んでもらえるということに気づかされます。
 大西さんは、自分が強い思いを込めて本を出版したことによって、活字を目にする時に、これまで以上に「作者の意図、願い、思いを知りたい」と感じられるようになり、読書の楽しみが増したと言います。そうやって以前より深く本を読むようになったことで、以前見落としていたことに気づいたりなどもできるようになります。「活字にしておけば、その時は日の目を見なくとも、時間を経て蘇る可能性がある」ということも、いままで以上に強く感じられるようになります。
 今後の展開については「これまでお世話になった教育界には、ひじょうに優れた実践や資料があふれているのに、行事や生活指導に追われて埋もれてしまいがちなため、もっと広い世界で生かせる方法がないか模索していきたいと考えている」ということでした。
「出版とは自分の思いを発信することができる、素晴らしい自己表現の場と機会」だと感じていることを来場者の方々へ伝えていました。



おうちがごみやしきにへんしん
著者:作:大西規子/絵:田中伸介
定価: 1,260円 (本体 1,200円)
ISBN 978-4-286-09198-3

ありがとう さようなら ベス
著者:作:大西規子/絵:田中伸介
定価: 1,260円 (本体 1,200円)
ISBN 978-4-286-09913-2

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