我が生い立ちの記
─つれづれに
大変だったけど心豊かな時代だった
青春期をつづる、さわやかな半生記。
昭和15年生まれの著者は8人兄弟の4女。幼い頃に2度も急性肺炎を患い、奇跡的に命を救われた。しかし、大きくなって学校に行くようになると、病弱ながらも家族を支えて働くことになる。それは大変だったけれど、今よりも豊かな気持ちだったかもしれない古き良き時代。季節のうつろいや農村の風景、故郷での折々の出来事をはさみ、色あせることのない青春の時代をつづった読後感のさわやかな半生記。