お吉と龍馬
風の出会い
「唐人お吉」が坂本龍馬と出会い、
開国のために尽力した、というもう一つの英雄物語。
「唐人お吉」は、幕末、開国へ向かう時代の影に生きた悲劇の女性として劇化されているが、坂本龍馬が脱藩赦免されたのと同じ頃、お吉は、京都の祗園で芸妓をしながら開国運動に奔走していたとの言い伝えが残っている。龍馬が維新回天の活躍をした5年間、不思議なことにお吉の歴史は白紙のままである。龍馬という彗星と出会うことで一瞬の閃光を放ち、時代に翻弄されながらも力強く前向きに生きた「斉藤きち」という女性の“もう一つの”英雄物語。