幸福の風船
世事万端に興味津々、鋭い感性と大胆な発想。
ユーモアとペーソス溢れる痛快エッセイ。
昭和6年、当時教職にあった父親は28歳の若さで病死した。残された生後6ヶ月の著者、2歳の姉と母親。それから37年間、姉妹は小学校の教員の母親に育てられる。そんな母親の後姿を見て育った著者もまた、教師としての長い道を歩むことになる。家族、友人、仕事、社会……身辺の出来事の深層や裏側に潜む世界を掘り起こし、世の不条理にモノ申し、大いに笑って、泣いて、時には深く反省する。ユーモアとペーソスあふれる、読んでスッキリの痛快エッセイ。