アトピーの子供
ステロイド悪玉説に苦しみ続ける患者。
現役皮膚科医がリアルに描く医療小説。
もうこれ以上、彼を苦しめてはいけない! ステロイドを食い物にするビジネスに従わされ追いつめられる医療現場。氾濫する情報に翻弄されるアトピーの少年とその母親。ひと時の苦しみから逃れる代わりに、まだ現れていない副作用に不安を覚えてしまう。信頼しきれない処方に、未来を見出せないまま、苦しみ続ける少年の悲哀を描いたアンチステロイドの社会通念に警鐘を鳴らす医療小説。
※本書は2006年5月新風舎より刊行された単行本に加筆・修正したものです。