タナトスの宴
人間の尊厳とはどうあるべきか?
現役医師がその答えに挑んだ、リアルな医療小説。
すべての人間の生は≪エロス=愛≫の結果として始まり、この世に誕生した瞬間から≪タナトス=死≫を実現するために生き続ける──。勤務医時代に、現実の医療の現場で人生を閉じる患者を見続けててきた著者。人間の喜びも、歴史も、悲しみさえもあっけなく呑みこんでゆく「死」とは何か? 命の尊厳をテーマにした極めてリアルな医療小説。命の尊厳。「死」の迎え方、あるべき姿とは。
※本書は2005年10月に新風舎より刊行された単行本に加筆・修正をしたものです。