真白き木槿の花
決死の三十八度線越え
決死の覚悟で三十八度線を越えた少年兵。
父の実体験を小説にした忘れてはならない物語。
軍国主義の世の風潮に駆り立てられ、自ら志願し戦地に赴いた16歳の主人公が見つめた戦争をあがく。驚き、戸惑い、恐怖に駆られながらも戦争を目の当たりにする少年をとおして戦争の愚かさを思い知らされる。北朝鮮の平壌で終戦を迎えた少年兵は、決死の覚悟で三十八度線を越えた。なつかしい郷里に生還するために……父の実体験を小説にした──それは、忘れてはならない物語。