アル中伝治の心の旅路 豊後街道をゆく
アルコール依存症の著者が、
阿蘇周辺を歩き、生まれ変わったリハビリの旅路の記録。
アルコール依存症になった著者は、阿蘇路に残る古墳・遺跡からその歴史を知ることを、あたかも生き甲斐のようにして過ごしてきた。アルコール症の激しい心の変化は大好きな山頭火の句を引っ張り出すことによって癒えた。病棟で40歳を迎えた時は、「生まれ変わった気持ち」での新しくそして果てしない、体と心のリハビリの旅路でもあったと述懐する。