葬儀屋へようこそ
─サンプルB─
人は声をそろえて就職した理由を聞く
──自殺防止──私が葬儀屋へ就職した理由である。
前作『サンプルA』から5年。私は葬儀屋社員となって日々奮闘していた。葬儀屋は力仕事でもある。しかし、女性にだってできないことはない。入社当時は毎回、初めてだらけの世界でもある。葬儀屋から見た葬儀の世界。葬儀社を利用するお客様たち。出会いと別れと美しさとみにくさが交錯する中で、私が出会ったのはセンパイという名の「理解者」だった……。