いしときいてなんとおもう
百人一首九十九番歌「人もをし」考
『百人一首』と亡き父の思い出がつながり
新たな解釈にときめくドラマチックエッセイ。
昔、「いしときいてなんとおもう」と父は言った。なんと答えたら面白がってくれたのだろうか。一つの言葉にさまざまな方向から光を当てること、人によって受け取り方が違うこと、近い解釈が人を結びつけること。父を偲ぶ会が催されることになって気づく著者。それは百人一首の99番と97番、そして100番の謎解きにもつながった! 『百人一首』を題材にしたドラマチックエッセイ。