我が心の師
過激な学生運動家だった著者を更正に導いた
一警部補の生涯を、感謝をこめて記す。
「人間誰しも過ちはあるのだから、厳罰を持ってのぞむというより、徹底した教育を施す中でその人間の本性を直し更生すべきである」という教育刑の理論に基づいて、罪を犯した者たちの更生に尽力した坂本重則氏。かつて学生運動に参加し爆弾製造等の罪で逮捕された著者は、当時警視庁の警部補だった坂本氏と出会い、改心した。氏への感謝とともに、坂本氏の生涯を記した、渾身の一冊。