自身抄
怒り、叫び、願い、祈り──
二〇〇七年から二〇二〇年までの足跡と思いを収めた詩集。
「それでも/拳を握り突き上げ/声量を上げて/叫んでいる。/声の届かない所へは/ペンの言葉で/叫び 送信している。」(「叫ぶ」より)。13歳で国鉄に就職し現在は米寿も超えたが、その間の人生において様々な苦難に直面した。戦争、政治不信、格差社会、そして妻の病……。それらに対し、声を上げ、詩として歌いあげてきた。本作は2007年から2020年までの足跡を収めた。