社会から抹殺される母親たち

管理下に置かれて、操られて、お金を吸い上げられて─なぜそれらがこのまま続くのを許してはならないのか

著者:アリーナ・ブロンスキー/デニーゼ・ヴィルク/訳者:斉藤正幸 (ありーなぶろんすきー/でにーぜゔぃるく/さいとうまさゆき)

母親であることで人生の大切なものを奪われている女性たちの
声なき声を代弁した書。

多くの女性たちにとって妊娠はマイナスを意味する。仕事で、経済的に、そして社会的に。次の子どもを産む毎にその傾向は強まる。子どもはとてもほしいが、産めばその傾向に巻き込まれる。母親であることに根本的に敬意が払われる時代は終わったのである。母親であることで人生の大切なものを奪われているすべての女性たちの声なき声を現代ドイツ文学の新鋭が代弁した書。

定価:1,540円 (本体 1,400円)

判型:四六並

ページ数:278

発刊日:2021/05/15

ISBN:978-4-286-22158-8

ジャンル:社会・ビジネス > 社会 > 社会

著者プロフィール

●アリーナ・ブロンスキー(Alina Bronsky)
1978年ロシア・エカテリンブルク生まれ。ベルリン在住。
子ども時代をウラル山脈のアジア側で、青年期をドイツのマールブルクとダルムシュタットで育つ。
大学で医学を専攻、中退後、ある日刊新聞のコピーライターと編集者として働く。
デビュー作“Scherbenpark”は書評家の絶大な賛辞を受けてベストセラーとなり「シーズンで最大のセンセーションを巻き起こした新人作家」と称される(シュピーゲル誌)。
彼女の二作目となる『タタールで一番辛い料理』は2011年の刊行後、デビュー作同様に書評家の注目を集めてベストセラーに。
“Scherbenpark”はその間、ドイツの国語の授業で採用されるようになり、映画化もされた。
作品は現在約15か国で翻訳がされている。近年では“Spiegelkind(鏡の子)”と“Spiegelriss(ひび割れた鏡)”により、青少年向け作家としても成功を収めている。
また最新作としては、Denise Wilkとの共著による社会評論として、女性と母親の社会的評価、役割などに関して問題を提起した“Die Abschaffung der Mutter(母親の廃止)”がある。

●デニーゼ・ヴィルク(Denise Wilk)
1973年フライブルク生まれ。
ドゥーラとして出産から出産後の女性たちに寄り添う。
親子教室(Eltern-kind-kurs)を主宰する。

●斉藤正幸
元会社員。アリーナ・ブロンスキーの翻訳として他に『タタールで一番辛い料理』(2017年1月、幻冬舎)、『僕をスーパーヒーローと呼んでくれ』(2017年4月、幻冬舎)、『ババ・ドゥンヤ 最後の愛』(2020年3月、文芸社)がある。
また翻訳をするに至った経緯を綴った著書『サラリーマンは翻訳家になった』(2018年1月、幻冬舎)がある。

※この情報は、2021年5月時点のものです。

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