城の月
─志賀親次と豊後・吉利支丹王国─
「荒城の月」で知られる岡城の城主・志賀親次は、
戦国に生きた敬虔な吉利支丹だった。
名曲「荒城の月」で知られる大分県竹田市の岡城。かつての城主・志賀親次は、豊後に壮大な吉利支丹王国を築いた大友宗麟の臣下で、侍女に啓発されて敬虔なキリスト教徒となる。しかし、大友家が宗麟の息子の代となり衰退を始めると、乱世の闘いに巻き込まれ、ついに主家を失ってしまう。しかし「儂はどこにいても、基督教を守っていく所存である」と強い信念を持ち続けたのだった。