田舎者(ばかもの)
田舎を憎み、東京の大学に進学した健人。
しかし、そこには凄惨な運命が待ちうけていた。
閉鎖的な田舎を憎み、東京の大学に進学した健人。しかし、憧れていた東京の大学には、田舎よりもずっと陰湿で窮屈な世界があった。失望と虚無感に襲われた健人は、次第に孤独感に苛まれていく。そんなある日、同郷の小山と、小山の彼女である水野から「面白い話がある」と持ちかけられて……。現代の学生生活に潜む暴力的狂気。そこに嵌った一青年の凄絶な運命を描く小説。