手紙
凛として輝いていた君に捧ぐ
ずっと部屋の奥に眠っていた、
50年前の手紙がきっかけで生まれた、美しき恋愛物語。
「図星だったみたいね。わかりやすい人、ののって」「僕のことか?」「これからそう呼んでいい?」その日から、15歳年下の彼女は、僕を“のの”と呼んだ。……ファンレターが機縁となり、運命的に巡り会えた二人だったが、誤解や嫉妬ですれ違い、結ばれるまでは一筋縄ではいかなかった……。ケイタイもない時代の、約半世紀にわたる愛の物語。