認知症が治った
“完治”とは言えなくても、日常は戻ってきた!
認知症の妻と彼女を支える夫の物語。
七〇代の妻に幻聴や幻覚が起こり、夜中に外へ出て騒ぐようになった。同時に、義弟の様子もおかしい。被害妄想が激しく、本人や病院から連絡がくれば、駆け付けなければならない。気が気でない毎日にヘトヘトとなる秀造。医療保護入院となった妻は、一時何もできなくなったが、秀造の献身的な介護で少しずつ勘を取り戻す。希望を失わず忍耐強く過ごす日々を綴る実話をもとにした小説。