詩集 窓枠
溢れるばかりの詩想導くままに、
多彩な情景を、自由に滑らかに詠った詩作の集大成。
恋愛風景、普遍的な生の思索、さりげない日常的な一幕。一篇一篇に物語性があり、数多の多彩な情景を詠った詩集。「傷ついて なほ 生きる/傷は 直る/誰も 皆 傷ついている/傷ついて 生きることが/生きること」(「傷」より)。「陽が 差しているのに/降り止まぬ雨/窓に顔を 押っ付けて/外枠に滴たる雨滴を舐めようと/ぼんやり 立っている」(表題作「窓枠」より)。