居神
三浦大介荒次郎御伽話
戦国大名・北条早雲に立ち向かった、
相模三浦家最後の当主・荒次郎義意の生涯を描く。
戦国大名の嚆矢となった北条早雲。その圧倒的な兵力に臆することなく抗い、命をかけて領地を守ろうと、一騎で五百人を屠り、のちに「神」と崇められた相模三浦家の最後の当主・三浦大介荒次郎。その勇猛果敢な武将の知られざる、やさしき人物像を語り継いだ御伽衆が残した伝説。調略や裏切りが当たり前の非道の世に、壮絶な戦いの末、誇り高く滅亡した男と彼が率いた一軍の物語。