ルリの宝人
多くの人との「縁」を得て生き抜いた、
波瀾万丈の半生を包み隠さず描いた自叙伝。
十六歳で仕事を始め、女友達に影響されて家出。駆け落ちした相手と十九歳で結婚。娘が生まれ、母と同居するも、今度は夫が家出。二十七歳で喫茶店を開くが、経営不振で夜逃げ。頼りにし、縁のあった男性たちも、平穏だったのはいっときで、さまざまな問題を抱える日々。故郷に戻ったのは四十年後だった。しかし、振り返れば、皆が「ありがたい宝人」だった──。壮絶な半生を描く自叙伝。