乾坤往還
還相の巻
自身にそして世界に向ける眼差しは、
より鋭く強い光で「真」を捉える。思考と覚醒の詩集。
「独裁者は、わかってくれる/彼は、何よりも俺たちの愚劣さを/一番〈理解〉してくれる/これこそが、人間、至上の幸福なのだ。」(『愚民の英雄』抜粋)、「夢の中で拾った種子を/夢の中の砂漠に、植えてみる/あとは夢の目覚めを/待ち望むのみ」(『夢の種子』抜粋)。自身にそして世界に向ける眼差しはより鋭く強い光で「真」を捉える。『往相の巻』から続く思考と覚醒の詩集。