続 私の昭和史より
激動の昭和と共に歩んだ著者の回顧録。
昭和二〇年代まで綴った『私の昭和史より』の続編。
【平成十年(一九九八年)十一月二十二日、私は招き猫に誘われて、ふらりと青梅駅前に降り立った。長女の有美子が同行した。父が幼かったころ、大福帳をぶら下げて、祖父と一緒に、店賃を集めて歩いたという駅前には、高い建物が立ち並び、町の様子も一変していた】(「付記 青梅紀行」より)。人生の大半を激動の昭和と共に歩んだ著者の、細部まで記憶の鮮やかな回顧録。