モンゴル十六年の空白
「モンゴル・カシミヤプラント奮闘記」
社会主義体制下のモンゴルで
プラント建設に従事した体験を中心に描いた貴重な回想録。
1978年、日本からモンゴルの首都ウランバートルまで早くても丸三日かかった時代のこと。カシミヤプラント工場建設の技術者として渡蒙した著者は、日本と異なる仕事への意識や、零下20度以下になる過酷な環境の中で、任務を完遂するべく奮闘する。そして工事完了から16年後の1996年、ふたたびモンゴルの地を踏む。民主化以前と以後のモンゴルを知るエンジニアの回想録。