人はなぜ物語を物語るのか
ある報道記者が言語の碩学たちを追いかけ続け、
感得した実践的な言語認識の境地。
学生時代にヴィトゲンシュタインの著作に触れて以来、言語による認識と表現について、多岐にわたって学び、長年考え続けてきたある報道記者が、日々の実践の中で感得しえた言語の本質とは何か。チョムスキーによって明晰になった言語論に沿いつつ、一番大切な家族との会話に立ち返り、言葉によって見つけ、言葉によって伝えることの確かさ、難しさを語る。深い思索と実践の記録。