残日も又、楽し
齢を重ねたからこそ見える「変化」を敏感にとらえ、
一枚の原稿用紙にまとめた随筆集。
一枚の原稿用紙に、日々の暮らしの中で生まれる喜怒哀楽を紡ぐ。それが「生きる」証拠──。齢を重ねたからこそ見える「変化」を敏感にとらえ纏めた随筆集。「白楽天の『長恨歌』では、唐の玄宗皇帝は楊貴妃亡き後、夢にも出てこないと嘆いて眠れない夜に何度も寝返りを打ったらしいが、我が亡き女房殿は、実によく夢に現れる。住む世界は違っても絆は切れぬということか」(本文抜粋)