大連に夢を託した男 瓜谷長造伝
満州・大連で大成功を収めた不撓不屈の男、
瓜谷長造の生涯を描く立志伝。
(社)日本図書館協会選定図書
大正初め、一攫千金を夢見る多くの日本人が満州に渡った。当時、満州を仕切っていたのは帝国陸軍であり、満鉄であり、軍と結託した財閥資本である。しかし、ここに一人、何の後ろ盾もなく徒手空拳で大連に渡り、三井・三菱といった財閥と肩を並べ、特産物の貿易商としてついに大連商工会議所会頭まで上り詰めた男がいた。──果たして、瓜谷長造を成功に導いたものは何だったのか。そして、いかなる歴史の宿命に翻弄されてその名が消えていったのか。その生涯を振り返りつつ、これらを検証する!