祖父の時代
──旧制旅順中学校
圧倒的なスケールと重厚な読み味。
戦争と歴史の真実を伝えるノンフィクション!
旧満州に生まれ、多感な時代を大陸で過ごした少年が体験した生と死の狭間。そこで見た太平洋戦争と歴史の真実とは──。第一章では十三歳で親元を離れて寄宿舎に入った旅順中学校での日々、第二章では、誕生の地である実験国家満州国について。また第三、四章では、ソ連軍の侵攻、そして棄民となってから一年におよぶ逃避行と引き揚げの物語が描かれ、さらに最終章では“祖国”と戦争という負の遺産について考えた、魂のノンフィクション!