詩集 処方箋
生きていることの痛みと喜びを知る言葉たちが
ページから静かにささやきかけてくる詩集。
【この/眩しいほどの幸福を/私は また/見逃すところだった】(鱗雲)【悲しみや/苦しみが/私たちの/幸せのもとに/なっていることを/はじめて/知りました】(幸せのもと)心の傷を治すことができるのは、その人自身だけ。けれどせめて、幸せの指針となれますように……と願いを込めて、日記のように詩を綴り続けてきた著者。皆の幸せへの願いがあふれる、温かく優しい詩集。