館山の華

前作「藍よりも碧く」では語られなかった、
あの戦争の時代を生きた人々の四つの物語。

「待って、健一郎さん」由里子は、なんとか健一郎を引き留めたかった。「ここで別れよう。駅で見送られるのは自分も辛い」「待って、本当に行っちゃうの」由里子の眼からは大粒の涙が流れていた」「由里ちゃん、今まで本当にありがとう。自分は幸せだった」その言葉に由里子が健一郎に近づこうとした瞬間、健一郎は涙を流す由里子に向かって敬礼をした。「では、お元気で」

定価：1,650円 (本体 1,500円)

判型：四六並

ページ数：300

発刊日：2022/08/15

ISBN：978-4-286-23816-6

ジャンル：小説・エッセイ > 小説 > 歴史

著者プロフィール

1961年千葉県生まれ、現在も在住。
投資家、経営者。
1989年「峯川商事コンサルタント株式会社」を27歳で設立。
会社を経営する傍ら、執筆活動も行う。
第一作の『みんなが目指すコップ族みんなが知らない蛇口族』（2013年6月、文芸社刊）は学歴や資格の意義を問いながら、お金に対しての考え方を紹介する解説本であったが、前作（『藍よりも碧く』2020年7月、文芸社刊）は長編、そして本作は短編の小説である。
毎回異なる形態の作品を執筆している。
法政大学経済学部卒業。米国ノースイーストミズーリ州立大学留学経験有り。
現在は自身蛇口族として、不労収入で別荘ライフを満喫する生活を送っている。

※この情報は、2022年8月時点のものです。