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初音の日
梅田丘匝
団十郎、伊能忠敬、江川太郎左衛門、三升亭小勝などを描く歴史小説集。「自分は子午線一度の長さなど本当に知りたかったのだろうか。この国の容を本当に記したかったのだろうか。否、自分はただ、次の峠を越えてみたかったにすぎない、次の岬を廻ってみたかったにすぎない。そこに邂逅の地が見つかるのを願っただけだ。それが叶わず、匝り続けただけだったのだ。」(『槇の家』より)
ISBN:978-4-286-27738-7
定価:770円 (本体 700円)
発刊日:2026/06/26

マフラーと娘
笹井勝利
17歳の春、知哉は恋に落ちた。何故老いてなお心騒ぐのか。疾うに消えたはずの、その人への思慕……。とある新聞記事が、穏やかな日々を過ごしていた知哉の目に留まる。そこに書かれていた初恋の女性の名前は、彼を覚醒させる導火線となった。たった一度の選択が、永遠の記憶になる。すれ違いの果てに残された、ひとつの純愛のかたちを描く余韻深い物語。
ISBN:978-4-286-27612-0
定価:1,100円 (本体 1,000円)
発刊日:2026/06/15

死人絵師
かさい小八郎
写真も遺品も必要ない、遺された者の記憶から死者を描き出す「死人絵師」。娘を失った男、兄を亡くした少女、夫を看取った老婆、希死念慮の中年女。それぞれの後悔と愛情が交差するとき、一枚の絵が遺族の止まった時間を動かし始める。18歳の現役高校生がみずみずしく描く「死」と「再生」の物語。小説デビュー作。
ISBN:978-4-286-27638-0
定価:1,100円 (本体 1,000円)
発刊日:2026/06/15

電子版あり
【文庫】嗚呼、元の木阿弥
中南元伸
奈良町で按摩業を営む木阿弥は、大和国の武将・筒井順昭に瓜二つだったことから、病床の順昭の影武者を務めることに。正体が露見すれば命はない緊張の日々の中、次々と事件が勃発する。失踪した門跡の妾、暗躍する盗賊団、不穏な動きをする松永久秀──ばらばらの謎がやがて一つに繋がり、大和を揺るがす陰謀が姿を現す。「元の木阿弥」ことわざ誕生秘話!? 野望と思惑の痛快歴史物語。
ISBN:978-4-286-27653-3
定価:814円 (本体 740円)
発刊日:2026/06/15

指輪物語 倭国の指輪 第5巻
向井啓
古代神話から卑弥呼の時代へ。神話と古代史を行き来するファンタジー大河小説の第五弾。帥升大王より伝わる東の神剣、筑紫に伝わる西の霊剣──果たして倭国を総べる力となるは、いずれの剣か!? 戦に敗れた出雲より、倭国全ての王を従えるとされる神剣が邪馬奴国に託された。そこでは再び攻め来る敵に立ち向かうべく準備を進めていた。「その神剣を持つ者、倭国全ての王を従えん」
ISBN:978-4-286-27104-0
定価:2,200円 (本体 2,000円)
発刊日:2026/06/15

指輪物語 倭国の指輪 第4巻
向井啓
古代神話から卑弥呼の時代へ。神話と古代史を行き来するファンタジー大河小説の第四弾。かつては海に流された阿多津媛が奴国に呼び戻される。成人を迎えた伊都国の爾爾芸王子と奴国の日留女となった阿多津媛が出会いを果たす。騒乱を収めるため、南征を命じられ向かった先は……。珊瑚の指輪とともに翻弄されるその運命は如何に!? 「一人、火に焼かれて子産みいたします」
ISBN:978-4-286-27103-3
定価:2,200円 (本体 2,000円)
発刊日:2026/06/15

怒りの荒野
万波慎之介
西部劇の孤高と、家族の宿命が激突する──。 48歳で引きこもりの慎之介は、父・次郎の急な入院を契機に、荒廃した家と向き合うことを余儀なくされる。拳銃を手にする妄想と病室の現実、散らかった過去が交錯し、やがて“銃声”より重い決着へと向かう。ユーモアと哀感を伴う往年の西部劇の台詞が人生の指針となり、家族の愛憎と再生を描くシナリオ形式の物語。
ISBN:978-4-286-27669-4
定価:1,100円 (本体 1,000円)
発刊日:2026/06/15

チェ、俺も男だ
小牧憲
1975年、内科医になった昇はタイムスリップしトウモロコシ畑に降り立った。銃声の響く中、青年の指示でサトウキビ畑に逃げ込む。そこは1956年のキューバ。昇に声をかけたのは、革命に身を投じている若き日のチェ・ゲバラだった。ゲバラと行動を共にする中で、昇は医師としての使命と葛藤、革命と理想の矛盾などについて考えを深めていく。歴史的事実と幻想が交錯するヒューマンドラマ。
ISBN:978-4-286-27757-8
定価:1,100円 (本体 1,000円)
発刊日:2026/06/15

偽善者のほほえみ
森田浩之
地方都市で優しい家族と妻に囲まれ、平穏な日常を送る「ぼく」は、ネット上で見かけた「かれ」の壮絶な人生に衝撃を受ける。外面は良いが、その裏で強権的に家族を支配する父親の下で、肉親の破滅と一方的な絶縁を体験した「かれ」。ブログの読者として「かれ」と交流した「ぼく」は、「ただそこにある日常」の価値を考える。対照的な二者の視点から、家族と人生の価値を問う小説。
ISBN:978-4-286-27737-0
定価:770円 (本体 700円)
発刊日:2026/06/15

ネコ遍路道中記
タヌコ
捨てられた子ネコのタヌコは一軒家に迎えられ、老ネコたちと暮らし始める。やがて病と老いを抱えたオヤジは、タヌコの名を借りて四国遍路へ向かう。足の痛み、道迷い、宿の灯、お接待、ネコや人との出会いを重ねながら、何年もかけて結願を目指す。雪国の畑仕事に戻ってはまた札所へ向かう歳月を重ね、お接待のぬくもりとともに四季をまたぐ巡礼の道のりを描く小説である。
ISBN:978-4-286-27736-3
定価:550円 (本体 500円)
発刊日:2026/06/15