透き漆 一人静

佐藤幸 (さとうこう)

昭和戦後期に生きた職人と
その家族の人間模様を綴った「透き漆」「一人静」の二作品。

養女のキヨ子が婚約者を連れてくる日、源吉は仕上げ前の硯箱を見つめる。母が生きていたら何と言うだろうか。跡継ぎ息子の源太が亡くなった翌年、母は蓮沼に身を沈めた。その後キヨ子を迎えたが、家業の塗師は源吉の代で途切れるのだ──。漆塗り職人の家族の運命を辿る「透き漆」。樺細工職人の良太と妻・多可の夫婦の物語「一人静」。昭和戦後期に生きた職人とその家族を描いた二作収録。

定価:1,100円 (本体 1,000円)

判型:四六並

ページ数:100

発刊日:2024/01/15

ISBN:978-4-286-24808-0

ジャンル:小説・エッセイ > 小説 > その他

著者プロフィール

1933年(昭和8年)秋田県生まれ。
大学理学部卒業。
地方小同人誌に、小説・エッセイなどを書く。
2004年(平成16年)『揺曳』、2021年(令和3年)『埋み火』、2023年(令和5年)『大将樅』(ともに文芸社)を上梓。
「長風短歌会」に所属して50年。
佐藤ヨリ子として歌集6冊を上梓。

※この情報は、2024年1月時点のものです。

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