日本人の底力
陸軍大将・柴五郎の生涯から
苦難の果て、帝国陸軍最高位にまで
登りつめた柴五郎の生涯と生き様に迫る。
学び続けることが、絶望の淵にある五郎にとって唯一の光明となっていたのかもしれない。……戊辰戦争当時、朝敵とされた会津藩士の子五郎は、生死をさまよう苦難の日々を送るが、その後、軍人となり陸軍大将となる。軍人としての力量、そして品格を兼ね備えた五郎の根底に流れていたものは、果たして何だったのか。──不条理渦巻く世の中にあって、「人として何が大事か」という一大テーマに迫るヒューマンドキュメント。