ゲルニカからたった三マイル
勝者という被害者が負う心の傷…。
戦争をテーマに交錯する虚構と事実。
(社)日本図書館協会選定図書
爆撃機の機銃手と記者との会話から始まる「ゲルニカからたった三マイル」。宇宙戦艦に取り残された女の子が遭遇する戦闘を描く「たった一人の船」。「勝者」はその日から「正しい戦争」からは逃げることができなくなった。そして今も戦っている。天国にも地獄にも、辿り着くことができないままに。(巻頭より)。戦争をテーマに心の傷を負い、さまよう勝者という被害者を描く二編。