足尾銅山 歴史とその残照
足尾の山並みの中に銅鉱を持った山があった。
その一山から足尾銅山の歴史が始まった……。
近代の産業史や公害史にその名が登場する足尾銅山。その足尾銅山に魅せられ、1973年の閉山から田中正造没後100年に当たる2012年まで幾度も通いながら、その光と影を追い求めてきた。その足尾銅山像を、「渡良瀬川の流れ」「近代産業発祥の地」「落日」「残照」の4章構成で綴る。繁栄と凋落までの歴史的経緯と遺産や遺跡をつぶさに追う、ルポルタージュ。足尾探索にも役立つ。