黎明の道 祈りの道
信州「塩の道」を歩いて
姫川も、そして姫川に沿う塩の道も、
そこには、神々しい民衆の生への歴史があった……
(社)日本図書館協会選定図書
フォッサマグナに沿って、2000Mを超す山々の谷筋をはう起伏の激しい道。最高1250Mにも及ぶ峠、総行程約120KM。日本海からは塩や海産物、信州からは農産物を運ぶために、そして人々は明日を生きるために行き来した。その歴史は無土器時代にまで遡るという。まさに、民衆に守られてきた「千国古道」「千国街道」。夥しい石仏群、道祖神、庚申塔……。その陰と陽の歴史を探る。