【文庫】凌辱のアイリス 大正花色子物語 上
時は大正、伝説の色子「吉祥」が
男たちの一夜の夢を叶えてゆく鬼畜系純愛小説の傑作。
大正7年夏、香月あさぎは兄の借金を返すため、色子茶屋「杜若楼」の門をくぐった。楼主・六郎に見込まれて、最高位の色子「吉祥」としてデビューをはたすと、その魅力は瞬く間に広がっていく。六郎の調教や男たちの欲望に磨かれて、吉祥の妖しさはやがて伝説になってゆくのだが、客として現れた学生時代の先輩・桜川と帝国海軍少佐・剣崎の想いに囲まれて、吉祥に悲劇が忍び寄る!