【文庫】親殺し
実社会では落ちこぼれ、裏社会では成りあがり。
裏事件師に拾われた男が、悪に生きる。
ある日、デパートをリストラされた野崎直人は、金を稼ぐために「ぶっ飛ばされ屋」に身をやつした。しかし、母子家庭の母親が事故に合い、高額の手術費が必要になる。窮した野崎は、裏事件師に拾われ、倒産した会社の共同経営者になりすまし、債権者にひたすら詫びる「恐縮屋」を引き受ける。はじめて頭を使うことを覚え、次第に隠れた資質を開花させ、裏社会で成りあがってゆく!