【文庫】ピエタの時代 I 原罪篇
兵庫県の山間の村で育ったタクとケン、マサ。
東京で再会した彼らは、金と女に翻弄される。
早大生のタクとケン、家出してクラブで働くマサは、兵庫の山間の村で育った幼馴染だったが、子供の頃のある事故について、互いに秘密を抱えて成長した。そんな三人が、国際反戦デーの夜、東京で再会。三人はマサの知り合いの提案で学生起業を志すが、やがて、カネと女に翻弄されて破滅へと突き進んでゆく。オイルショック前夜、男たちはひたすら時代に抗い続けた。畢生の経済青春小説!
※本書は2009年10月に角川書店より刊行された『腐敗連鎖 上』を改題し、加筆・修正しました。