和算の道を切り拓いた男 和算の大家 関孝和の生涯──『発微算法』の刊行と妻を娶るの記
甲府藩勘定衆として出仕しながらも
和算の道を究めようとする算聖関孝和の一代記第3弾。
『発微算法』の刊行により、世間から称賛を浴び、算学の重要性を知らしめたが、彼はまだ満足していなかった。「……算学と関係する改暦にも関心が湧いてきて、再び頭をもたげてきたのだった。現在の頒暦の宣明暦は、随所において不備な点が惹起しており、改暦すべきだ……」(本文より)。甲府藩勘定衆として出仕しながらも和算の道を究めようとする〈算聖〉関孝和の一代記・第3弾。