【文庫】背徳銀行
「この銀行はまだ私を必要としている」
老頭取の言葉に、腹心の常務秘書長は反逆を誓う!
頭取の八重垣惣太郎はスバル銀行グループのトップだ。この銀行は財閥系の芙蓉銀行と東洋銀行が合併して誕生した。八重垣が芙蓉銀行の頭取に就任して7年目で、合併したスバル銀行の頭取として満2年を迎え、そろそろ交代と噂されていた。その八重垣が頭取の続投をほのめかした。その言葉に、禅譲を期待した常務秘書室長は唖然。この瞬間から、頭取の座を巡り、男たちの野望が蠢きだした!