ワンさんの洗礼
霊能者たちの集まる教会にて
受動的になりがちな宗教観を、
能動的に展開する主人公の姿を描いた異色の小説作品。
神のいない自然状態。仲間は最大の敵である。神のいる徳による統治。人を使うこととは従う者に徳を積ませて儲けを得る……。友人の勧めで洗礼を受け、そこに集う複数の霊能者と議論するなかで従来の宗教にはない霊界についての理論を導き出して周囲に認められるという、通常では受動的になりがちな宗教観を、能動的に展開する主人公・ワンさんの姿を描いた異色の小説作品。