青春の波濤
戦前から戦後にかけて激動の時代に
青春期を送った主人公の姿が活写された自伝的小説。
東京小石川台地の一角に建てられた府立第五中学校の校庭では、折しも生徒全員によって、作曲されたばかりの「五中健児の歌」が力強く歌われていた──。世界大戦を挟んだ昭和の市井の風景のもと、波乱の日々を生きた青春群像を浮かび上がらせた物語にあるのは、今の世では希薄となった感ある熱いヒューマニティ! 激動の時代に青春期を送った主人公の姿を活写した自伝的小説。