碧天(あおきみそら)
〜鎮魂の巻〜
宇治や伏見、熊野を舞台に、巡りゆく四季の中、
進む道を模索する女性の成長を描く物語。
伯母が神職を務める神社で、事務員として淡々と日々を送る縁。ある日、中学の同級生・桜井蒼志が参拝に来るが、その荒んだ姿に縁の心は揺れる。その後、彼と連絡を取り合ううち、縁は自身の将来について考え、女子神職への挑戦を決意。だが、その直後に蒼志は縁の前から姿を消した。いつかの再会を信じ、自分の道を歩み始める縁。京都の四季、神事の中で生きる女性の成長を描く青春小説。