淵黙雷声
模索する青春の行方は
混迷する時代の闇の中で、
一筋の光明を求めて立ち上がった若者たちを描いたドラマ。
権力が、人間の尊厳と善の心を守るために、抑圧ではなく、慈愛をもって民衆と伴走する。そんな時代はいつ来るのだろうか?……昭和40年代前半。激突する労使の狭間で、中道を、人間主義を模索し、人間として誇りを持って生きるために闘った若者たちの情熱が、いまここに甦る。若者が「熱い」時代があったことを、この本を通して、ぜひ覚えていてください。