ある文明の終焉
無とニヒリズム
無とニヒリズムを基本定義することで、
日本文明と西洋文明の違いを明らかにする論考。
「私の一生は、ほぼ無とニヒリズム(虚無)とに翻弄されたそれと言ってもよい。あえて言えば、その地獄のような人生からようやく、そのなんであるかを前作『人類の没落』によって理解し、また同時にそれによって一切が吹っ切れたから、ここに私の思想を分かり易く書き記そうと思い立ったのである」──私が思想家にならざるを得なかった天命とは?